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  1.運動と神経筋  
 
運動と神経系2
 運動において効率よい動きや、高いパフォーマンスを発揮するためには筋収縮を上手にコントロールする必要があります。ここでは反射を例に考えてみましょう。

 腕を曲げる(屈曲)ときには上腕二頭筋(前面の筋)が収縮して前腕を引き上げています。逆に腕を伸ばす(伸展)ときには上腕三頭筋が収縮しています。このように相反する動きに関わっている骨格筋を拮抗筋と呼んでいます。筋が収縮して力を発揮しているときにはその拮抗筋にあたる筋群は張力を発揮せずに弛緩(ゆるむ)していれば必要最小限の力発揮で運動を行うことができます。ところが、拮抗筋が同時に収縮していたり、緊張している状態では力発揮をしている筋はより大きな力を発揮しなければなりません。つまり余計な力が必要になり、動きが遅くなったり早く疲労したりぎこちない動きになったりするでしょう。

 また、腕の屈曲には上腕二頭筋の他に上腕筋も働いていますが、これらの同じ運動で協同して働く筋は共同筋と呼ばれています。共同筋の関係にある筋が同じタイミングで収縮するとより大きな力を発揮することができます。

 以上のような働きは自動車のICチップで行われているように自動的にコントロールされています。

 
   しかしながら、運動がより複雑になるとこのコントロールが非常に難しくなります。右の図は、ペダリング中の脚筋群の収縮と弛緩のタイミングを筋電図学的に調査したものです。クランクが一回転する間に様々な筋が複雑に収縮弛緩を繰り返しています。しかも実際の競技ではこのような動きが高速で行われます。これらのタイミングがうまくいかないとどんなに高出力のエンジン(筋)をもっていても実際にペダリングの力としては生かせません。また、余分な筋力発揮が増えてすぐに疲労してしまうかもしれません。

 どの筋をどのタイミングで収縮・弛緩させるのか。運動には神経系によるコントロールが非常に重要なのです。そして、このような複雑な動きは脳によってコントロールされています。

 
 
     
 
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